月桃染め
島に自生している月桃がまた大きくなってきた。
青々として大きくなる月桃を見ては、今年も夏がやってくるんだな、と感じる。
先日、島内清掃の際に道にはみ出していた大きくなり過ぎた月桃を刈り、染料用に残しておいた。刈った時から月桃の良い香りがした。
出羽島に自生する月桃の種類は「黄班月桃」。
ショウガ科・アルピニア属
インド原産
黄色い班入りの葉が特徴で、大きくなると2〜3mにもなる。
抗菌、防カビ成分を含み、葉で食べ物を包んだり、繊維にして様々な用途に使われ、
種子は生薬として整腸作用があるそうです。
今回は生成りのkinchaku toteを使用し月桃染め。
製品になるまでの染色の行程を紹介したいと思います。
〜下処理〜
①生成りのkinchaku toteを精錬(生地に付着する汚れを清浄にする作業)
②染まりよくするために濃染処理
〜染料を作る〜
①葉と茎を2〜3㎝にカットする
②ステンレスの鍋に水とカットした月桃を入れる
沸騰後約30分煮出す→他の鍋かボールに布等で濾す(1液)
③②で濾した月桃を鍋に戻し再度②の行程を繰り返す(2液)
④ステンレスの鍋に1液と2液を合わせて一晩置く
〜染める〜
①一晩置いた染め液に下処理したkinchaku toteを入れて煮る
②沸騰後30分〜40分煮染める
③火から下ろして一晩置く
※明日は媒染!!
また続きは後日報告しようと思います。