月桃染め〜続き〜
kinchaku toteを月桃染めし製品になるまでの紹介をしています。
先日は下記の行程まで進めました。
〜下処理〜 〜染料作り〜 〜染める〜
染めた後一晩浸けておいたもの。
続きは媒染から。
〜媒染〜
色の定着、色を変化させるために媒染液に浸します。
明るいピンクよりの色目にはアルミ媒染。
今回は渋い暗めの色目にしたかった為、鉄媒染にしました。
①鉄媒染液に約20分浸す。この間に何度かひっくり返したり、ゆらゆら揺らしたりまんべんなく浸るようにする。
20分経過
赤みがかった色がスモーキーな紫色に変化して行きます。
②鉄媒染後軽く絞った後、染め液に戻す。
※鉄媒染液の作り方
錆びた鉄、鉄くぎ:酢:水=1:1:1 3つ合わせたものを鍋で煮る。
1週間程放置して濾す。
使い方は好みの濃度に合わせて水で薄める。
〜染色2回目〜
①染め液に戻して火にかける。
②沸騰後約30分煮染めする。
更に色が変わっていく。
③鍋を火から下ろし、そのまま一晩置く。
染色2回目後一晩置いたもの。
〜媒染2回目〜最後
①再度鉄媒染液に約20分浸す。
②水洗いして脱水後陰干し。
染色の行程はここまで。
もっと濃くしたい場合は、染色→媒染の行程を繰り返します。
乾いたら、タグを縫い付け、革紐を通して完成。
淡い紫がかったスモーキーグレー。
渋い色合いに仕上がりました。
一つのものを染めるのに時間はかかるけど、染料の香りに癒され、
色の変化にも毎回新しい発見や感動があり、楽しんで制作しています。